松枝玉記
人間国宝
留米絣の技術を極めた染織作家で、人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されています。久留米絣の模様考案において革新的な手法を取り入れ、単なる幾何学模様にとどまらず、テーマや情緒を持たせたデザインを追求しました。松枝玉記氏の作品は、伝統的な技法を基にしながらも、詩情豊かな表現が特徴で、久留米絣に新しい美しさを生み出しています。生み出される模様には自然や和歌の要素が多く取り入れられ、作品に深い文学性が感じられます。
経歴と受賞歴
1957年: 第4回日本伝統工芸展に出品し、久留米絣作家として本格的に活動を開始
1989年: 久留米絣の技術で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
2003年: 福岡県文化賞を受賞