おかもと呉服店とは
ご挨拶
明治43年、おかもと呉服店は富山県魚津市で
岡本長次郎によって創業されました。
当時着物業界では、出産手形と言われる10ヶ月後に
問屋への買掛もまかり通っていた呉服業界の中で
創業以来守り続けてきた祖父の格言
「米びつ空でも問屋に支払え」
自分たちが今日食べる米がなくとも、
商品を仕入れさせていただいた問屋さんには必ず支払いをする。
それはお客様により良い品を適正価格でお届けするために、
問屋さんとの信頼関係を築くこと。
年代に起こったオイルショックでは、
絹がなくなるという噂が広まり絹の価格も高騰し、
他の呉服店は量販店で購入した白生地を高値で販売、
またそれを買い占めようとする人々がいたそうです。
おかもと呉服店にも人は押し寄せましたが、
祖父は「日本から着物がなくなることはありません。
絹もなくなりません。必ず値は落ち着きます。それまで待ってください」
と頑なに白生地を販売しようとはしませんでした。
目先の利益に走らず
「お客様には必要なもの以外は売らない」
創業者祖父 長次郎の信念は今もおかもと呉服店に
受け継がれています。
「商売と屏風は広げすぎると倒れる」
店舗や規模を大きくすることなく、
きもの専門店としてこれからも邁進してまいります。